協会の活動内容

第Ⅱ期 活動内容

第Ⅱ期 日本ジャック=ダルクローズ協会の活動 2003年~

日 程:2005年4月29日(金)~5月1日(日)
会 場:くにたち市民芸術小ホール(東京都国立市)

ダルクローズ・フェスティバル

 
日本ジャック=ダルクローズ協会主催、『ダルクローズ・フェスティバル』は、海外より3名の先生方、Madeleine Duret先生(CH) Ruth Alperson先生(USA) Stephen Moore先生(USA)をお迎えして、3日間にわたり熱のこもったレッスンが展開され、北海道から沖縄まで、ワークショップも含めて、延べ445人という参加者(役員を除く)になりました。

 

今回は、

・子どものリトミック指導者コース
・ピアノ・器楽・声楽等の指導者・演奏家コース
・幼稚園・保育園の幼児教育者コース
・小・中・高校などの教育関係者・音楽療法関係者コース
・中級・上級者対象コース

と、受講者の皆さんの専門別にコースを設定し、同じような専門の方々で受講していただきました。

 

また2つのワークショップ、
『ダルクローズ・ペダゴジー』を、Duret先生
『ダルクローズをいかしたピアノレッスン』を、Moore先生に担当していただき、

毎日行われた公開レッスン

1日目『親子リトミック』

2日目『幼稚園・保育園児のリトミック」

3日目『小学生低学年のリトミック』を、Alperson先生に担当していただきました。

 

 

どのクラスも先生方の熱のこもったレッスンで展開され、受講生の皆さんも熱心に参加されました。

同時にギャラリーにて開催されておりましたダルクローズにも、多くの方が足を運んでくださり、ダルクローズの残した数々の業績を、目でも見ることができました。



*ダルクローズ展*

後援 スイス大使館
ユネスコ・スイス委員会
国立市
国立市教育委員会

 

 

 

ダルクローズフェスティバルにおいて、日本ジャック=ダルクローズ協会は、ジュネーブで活躍したスイスの音楽家、エミールジャック=ダルクローズ(1865~1950)の音楽教育に焦点を当てた独創性に富む展示の公開を行いました。

 

この展示は、広く一般の方々に、世界が新しい思想と運動に満ち溢れていた19世紀から20世紀前半にかけての時代、人道主義者であり、そのパイオニアでもあったエミール・ジャック=ダルクローズが成し遂げた功績が、今日、音楽、芸術、教育、セラピーなどの広範な分野に与えている限りなく強い影響を、新たな視点から再検分しようとするものです。

 

ダルクローズの創始した活動的で、学際的な<リトミック>は、100年後の今日、専門家だけでなく世界中の多くの人を魅了し続けています。

ジャック=ダルクローズは、著名な音楽家というだけでなく、舞台芸術にも通じ多岐にわたる才能に恵まれた人物で、当時彼の思想は、文字通り革命的なものでした。

今回の展示は音楽教育、舞踏、演劇、舞台芸術、セラピー等の分野における彼の広範な影響を跡づけています。

また、同時に、シャンソンから室内楽、交響楽に至る作曲家としてのジャック=ダルクローズを再発見させてくれるものでもあります。

 

展示を構成する各テーマは色分けされており、それぞれのテーマがこの未来を洞察できた先駆者の方法論と強い影響を異なった角度から追求したものです。

 

この展示は、今日6ヶ国語に翻訳され、国際的なネットワークを通じて世界各地で開催されています。

ネットワークを構成するのは、いずれも、ジャック=ダルクローズ教育を実践し、彼の独創的な思想・活動を受け継ぐ人々です。

 

今回の展示は、日本ジャック=ダルクローズ協会が実施しました。

 

 

日 程:2004年8/11(水)~14(土)
場 所:昭和音楽芸術学院

ダルクローズリトミック 国際大会2004
■講師の先生方
サンドラ・ナッシュ、ジョアン・ポープ、ルイーズ・マテュー、
カリン・グリーンヘッド、ラインハルト・リンク、スンジ・リュウ、
ミロスラワ・ダニエル、ジャン・マルク・アッシュマン、
シルヴィア・デル・ビアンコ、マドレーヌ・デュレ、ミンディー・シー、
アン・ファーバー、ハーバート・ヘンケ、アナベル・ジョセフ、
ステファン・ムーア、リサ・パーカー、マルタ・サンチェス、
井上恵理、馬淵明彦

 

■スケジュール
【開会式】

・石丸由里会長 開会挨拶に続き、講師・通訳の紹介

・板野平先生名誉ディプロマ授与

【レッスン】

『リトミック』『ソルフェージュ』『即興』のレッスン

『ワークショップ』:先生方の様々なテーマでのレッスン

【ラウンドテーブル】

各国報告会

【ダルクローズコンサート】

《有志の発表・演奏》


ダルクローズリトミック 国際大会2004
-日本で初めての、リトミック国際大会を終えて-

石丸由理

 
日本で、リトミックの国際大会を開きたい…そんな、日本ジャック=ダルクローズ協会、理事全員の夢が、この夏、8月11日から14日、北海道から沖縄までの国内参加者360名、韓国、台湾、シンガポール、香港、イギリス、アメリカ、オーストラリア…と、海外からも30名の参加者をお迎えし、協会役員によって作られた実行委員を加えると、総勢400名の大会として、東京で実現しました。

大会の準備委員会がスタートから1年半、沢山の皆さんに支えられて、素晴らしい大会が開催できましたことを、心から嬉しく思い、支えてくださった皆さんに、心から感謝するとともにお礼申し上げられます。

 

講師の皆さんは、各国のダルクローズリトミックのディプロマ、及びライセンスをお持ちの現在活躍中の素晴らしい先生方で、国内からの馬淵明彦先生、井上恵理先生を加えて、計19名の先生方で講習会が行われました。

授業は、基本的に英語・日本語の2ヶ国語で行われ、通訳は協会理事に加え、海外からもリトミックを学んだ仲間や、現在留学中の皆さんが加わりました。

 

開会式では、国立音楽大学名誉教授、板野平先生に、ジュネーブのジャック=ダルクローズ音楽院よりダルクローズ名誉ディプロマが授与されました。

この賞は、ダルクローズのリトミックについて、大きな貢献を果たした方に授与されています。

これまでに、アメリカ、オーストラリア、ポーランドの3人の先生方が受賞されており、板野先生は4人目にあたり、日本人ではもちろん初めての受賞者となります。

先生は、リトミックをニューヨークで学ばれ、日本で初めてのダルクローズ国際ライセンスの取得者(1956年)です。

帰国後は、国立音楽大学で教鞭を取る傍ら、リトミックの日本での礎を築いた方で、リトミックを日本に紹介し、広めてこられた功績が世界的に認められ、今回の受賞となりました。

講習会は、3日間にわたり行われ、リトミック、ソルフェージュ、即興演奏に加え、ワークショップでは、各先生方が、専門分野での特別レッスンを行い、個性的なレッスンが展開されました。

2日目には、代表の先生方による、各国のリトミックの現状報告があり、リトミックが、教育分野だけでなく、多方面の芸術にも浸透している様子がうかがえました。

4日目の最終日には、ダルクローズ・コンサートが行われ、有志による発表に加え、先生方もジャズ即興、声楽の発表、2台のピアノによる即興演奏等と、毎日、色々なリトミックの局面を経験することができました。

会場では、スイスイ大使館の後援により、ダルクローズの功績を綴った『ダルクローズ展』も同時に開催され、リトミックの歴史や奥深さを、垣間見ることもできました。

 

講習会を終え、先生方、たくさんの参加者の皆さんと、音楽を、動きを伴って全身で学ぶという、ユニークなダルクローズ教育への認識、理解を深めるチャンスになったこと、さらにリトミックが、幅広い可能性を秘めた素晴らしいものであることを実感することができました。

そして、たくさんの方々と、音楽を学ぶ喜びを共有できたことを、心から嬉しく思っています。

これからも、ますます音楽分野、芸術分野の中で、ダルクローズリトミックの必要性が深まることを祈っています。

 

 

日 時:2003年6月22日(日)14:00~
会 場:東京音楽大学付属高等学校
発表者:澤口 遊雲子 長尾珠代 杉山智恵子

第2回 日本ジャック=ダルクローズ協会 フォーラム

「私とダルクローズ」

 
第2回のフォーラムは、協会会員より公募し、『私とダルクローズ』というテーマで、リトミックをご自分の専門分野でどのように活かしているのかを発表していただきました。
大変具体的な発表で、改めてリトミックの深さと広がりを感じました。


プログラム

■ダルクローズの初期のピアノ曲について・・・・・・澤口遊雲子
■リトミックを取り入れたヴァイオリンのレッスン・・長尾珠代
■目覚めよBODY!
打楽器の基礎奏法とアンサンブルへの応用・・・・杉山智恵子

 

 

 

日 程:2003年2月23日(日)
会 場:くらしき作陽大学(岡山県倉敷市)
講 師:Dr.Annabelle Joseph Prof.Sandra Nash

 

日 時:2003年2月25日(火)
会 場:日暮里サニーホール(東京都)
講 師:Dr.Annabelle Joseph Prof.Sandra Nash

第2回 日本ジャック=ダルクローズ協会主催「リトミック 特別講座」

 
アメリカ、オーストラリアから2人の先生方をお招きして、リトミック1日講座を、倉敷、東京の2ヶ所にて開催しました。

クラスは、「初心者クラス(比較的経験の少ない方対象)」「経験者クラス」に分け、各々の先生方のリトミック、ソルフェージュ、ペタゴジー(指導法)等の授業が行われました。
先生方の熱心なご指導で、受講生一同、身体一杯にリトミックを詰め込んで帰りました。


Dr.Annabelle Joseph【アナベル・ジョセフ】
カーネギーメロン大学教授。同ダルクローズ・トレーニングセンター長。
ニューヨーク・ダルクローズ音楽学校にて、ダルクローズ国際ライセンス、ジュネーブ ジャック=ダルクローズ音楽院にて、ディプロマ取得。
現在、ピアノ指導者と共に、初級ピアノとリズム教育のマルチメディアシステム、音楽とその他の学部におけるリズムの役割を研修するコースに携わり、世界各国で、ダルクローズ・リトミックの講義、講習会を行っている。

 

Prof.Sandra Nash【サンドラ・ナッシュ】
シドニー大学卒業後、ロンドン・ダルクローズ研究所にて、国際ライセンス取得、ジュネーブ ジャック=ダルクローズ音楽院にて、ディプロマ取得。
現在、ニューサウスウェールズ・ダルクローズ協会会長。
シドニーで開催されているダルクローズ夏期講座ディレクター。
シドニーコンセルヴァトワールにて、リトミック指導者の育成に努めている。
オーストラリア国内をはじめ、ジュネーブ、イギリス、アメリカ、台湾にて講習会を行っている。

 

 
 

第Ⅱ期 活動内容 2003年~